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Tokyo Bright Gallery PHOTO CONTEST2023
​入賞者発表

Tokyo Bright Gallery PHOTO CONTEST2023は厳正な審査の結果、木佐貫 直人、張 屹、
SHU MURAKAMI、LEUNG KA WAI NELSONの4名が入賞いたしました。

多くのご応募をいただだき誠にありがとうございました。

木佐貫 直人「ニライカナイ」

日本自体が島国でありながら、日本は有人島を416島、無人島を13705島も有している。日本の島々に渡るとそこには、楽園と呼ぶのにふさわしい景色が広がっていた。それは北は北海道の礼文島や南は沖縄の与那国島、波照間島といった最果ての島にいくとより一層感じることができた。そんな楽園の広がっている島々も現在の地球温暖化や環境の変化により、
今見ている景色や動物が今後見られなくなる可能性があることを知った。そんな美しい島々の今を記録し、伝えていくことができればと思い、島々をテーマとした。題名は自身の先祖が住む奄美大島の方言で「海のかなたの楽園」を意味する。
日本の本土も大きな括りでいう島ではあるが、本土にいては感じることのできない海の彼方の楽園を見て、写真で撮ることにより、後世に日本の美しさを感じてもらえればと思う。今回撮影した島々は、礼文島、与那国島、波照間島、西表島、
宮古島、壱岐島、対馬、伊豆大島、新島と東西南北の島へ渡り撮影を行った。

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張 屹「網」
 

建設中の鉄道を走って、運河の岸に沿って5分歩く、まだ工事中の工事現場がそこにある。1970年代に建てられた労働者寮だったが、今はすべてが取り壊され、黄土と煉瓦が積もった平地になっている。より多くの人を収容できる新しいアパートを建設しようとしている。中国の春節が近づいて、都市の建設労働者の多くは故郷に帰って、

もとはほこりの舞い上がる工事現場で、この数日は急に静かになった。太陽は強いが、青空は見えない。長年の建設工事で都市の空気はそんなにきれいではなかった。光が空気を通り抜けて、緑の網が敷かれた地面に平均的に当たり、網は流体のように不規則な地面を流れているが、壮観で調和がとれているように見える。 

 ヘルメットをベンチとして地面にに座り、タバコをくわえた男がいた。彼は私があまり聞き取れない地方の方言で私に教えてくれた。この網の役割は土を固定し、雑草の成長を減らし、都市の建設のため敷くものである。胸にぶら下げたカメラが気になったのか、二言三言言い残して立ち去った。 

しかし、この工事現場では、人間の自然へのコントロールは間違いなく失敗した。網に覆われたまま、植物が成長してきた。人は自然をコントロールしようとするが、人のすることはすべて自然に計画されていることを知らない。 「あなたは神の行いを見て、神が曲にしたので、誰がまっすぐになることができますか?」私たちが自然をコントロールするだけでなく、自然は私たちがコントロールすることを望んでいる。人は自然の道具として荒れ地に網をかけ、網が張られると町が建設された。 

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SHU MURAKAMI
「なくしたものは なんだっけ」

大切な猫の死がテーマです。ただの思い出写真ではなく、猫が死んでしまっても、自分の生活はそのまま続いていくことにフォーカスしています。ご飯を食べて、仕事をして、人に会い、ぼんやりと過ごしています。畑仕事をして、旅に出て、季節を感じて、ふっとまた猫を思い出します。ただそれだけの日常を、何も特別な事は起こらない日々を撮った写真です。

 

LEUNG KA WAI NELSON「心の探求」
 

東洋では "発展 "や "継承 "が重視され、西洋で習っていた創造性や独創性とは異なるもので、アートやデザインは何をするにしても "理解 "が必要だと言える。世界には美がないのではなく、美を発見する目がないのだ。 - オーギュスト・ロダン"

私の創作は「弓道の禅」や「ブロード理論」に基づいており、「アンダーグラウンド・アロー」を開発した。

目に映るものはもはや思考や期待ではなく、日々の継続的な練習によって主目的がすでに認識されているからです。

     写真の海の中にあるイメージを整理‧整頓し、幾つかのイメージを再確認し、時系列は2018年から少しずつ積み重なっていき、振り返ってみても意識することはない。"写真"や "映像 "は、思考の延長のひとつである。光、影、形、あなた、私、洋服の仕立てや絵画やタイポグラフィと同じように、この世のすべてに法則があり、また、地球と空の間に立つ人間の存在意義は何かという、一生かかっても考えなければならないような問いを背負っている。カメラのシャッターを押すのは数千回に1回、この1年で自分の考え方の成長なのか、経験の成長なのか、写真に「板に付く」が出てきたのか、変化を感じるようになった。"荘子-天道"「遅すぎず、速すぎず、手で得て心に応える」の語源であり、その意味を説明する。 荘子-天道』という書物の出典には、「適当なリズムを身につけ、心が欲することは手でできる。それができるようになるには、このような条件が不可欠である。意識と調和して自己が次第に成熟し、出来上がったものに心の内面を省みる隠し場所がなくなり、その力を信じて、初めて探求を続けることができる」とあります。

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